"けむたま"とは?

けむたまの由来

その昔、うら若き純真な高校生だった頃、「鉄道少年」であった僕は、春休みを利用して信州へ撮影旅行へ出かけた。 もちろん目的は「電車」の写真を撮ることであり、決して「ギャル(死語)」の水着姿を盗撮するためではない。

当時、高校生の一人旅と言えば「ユースホステル」を利用するのが一般的であり、 もちろん僕も何軒かのユースホステルへ予約を入れていた。旅の後半に泊まる予定の、 当時できたばかりで評判のよかったユースホステルへは、休養も考慮して3泊の予約を入れてあった。 1泊した翌日は電車の撮影、その翌日は近くでも散歩しながらゆっくり休養、という予定である。

計画通り撮影旅行は順調に進み、そのユースホステルでの休養日。 やることもなく部屋の中でゴロゴロしていると、ペアレント(ユースホステルでは経営者のことをこう呼ぶ) 夫妻が「外でジンギスカンやるから一緒に食べない?」と、声をかけてくれた。 お腹が空いていた僕は、もちろんありがたくご相伴にあずかることにした。

外に出ると、すでにたき火が熾してあり、準備万端整っていた。 同じようにゴロゴロしていたホステラー(お客さんのことね)数人と早速ジンギスカン鍋を囲み、肉や野菜を焼き始めた。 初めて食べるジンギスカンは空腹も相まって非常に美味しく、夢中になって食べ始めたのはよいが、 たき火の煙が回ってきてむせ込んでしまった。 こりゃたまらんと場所を変えるが、何故かそのたびに風向きが変わり、やはり僕だけが煙にむせ込んでしまうのだ。 それでも食欲の方が勝っているからかまわず箸をのばすが、煙でよく見えない。 苦し紛れにタマネギを口に放り込んだのだが、それはまだ全く焼けていない生同然の代物だった。 煙と生のタマネギの刺激で思わず涙をこぼしているところを、1人の先輩ホステラーにめざとく発見されてしまった。

彼は言った。

「よし、君のあだ名はけむたま君にしよう!」

その瞬間、僕の人生の歯車が大きな音を立てて回り出したのだ。 ポイントが切り替わり、レールから外れたどこか違うところへ・・・。
その先が海に繋がっていたことは、当時の僕には知るよしもなかった。


僕にあだ名を付けてくれた「彼」は、すでにこの世にはいない。
僕はこの「けむたま」というあだ名を一生背負っていくことに決めたのだ。


森戸にて


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